今日はお客さんの要望により、伽羅木(キャラボク)の植えつけをしてきました。話をきくところによると、奥様のご実家に大きな伽羅木が植わっていたそうです。
伽羅木はイチイという樹木の変形種です。印象だと庭木に使われているものは伽羅木の方が多い気がします。時には植木を販売しているところでも、伽羅木にイチイの札がかかっている事さえあります。
園芸品種でよく見かけるのは新芽が黄色から黄緑の鮮やかな明るい色のキンキャラで、キンメキャラと呼んでいる地方もあります。
伽羅木は木材からほのかによい香りがするのが特徴で、インド由来の有名な香木である伽羅(沈香)に似ていることから伽羅木と名付けられた樹木です。
そういえば先日、南米へ旅行してきた友人に一片の木材をお土産としてもらいました。「パロ・サント、聖なる木という名前の樹」らしいです。
友人が旅行してきたのはウルグアイなのですが、ウルグアイの現地の人が、口をそろえて、「パラグアイの聖なる木」と言っていたそうです。
そして、とにかくよい香りがします。
現地ではその木を使ったお皿や彫刻も売っていて、他の香木と同じように樹液がぎっしり木目に詰まっているため耐水性にすぐれていて、現地では日常使いとしての食器としても使われているそうです。