塀についての考え

外構工事をしていると、塀についてたくさん考えさせられます。

そもそも、塀と垣の違いは?とか、壁との違いは?などです。

 

塀と垣の違いは、基本的には同じ由来のようですが、垣の場合の方が石垣とか生け垣のように、素材について言及がある場合のようです。塀の方がちょっと概念よりのようです。

 

その概念とは「となりあうものとの境界に設置される囲いの事」で、大きくわけて『目隠し』と『区画』が目的とされる」といった事のようです。

 

「境界に設置されて、目隠しや区画に利用される」のが塀だとすると、壁は、もう少し建築の内部にも存在する、という点が塀と違うようです。

 

日本では高度成長期に、コンクリート製のブロック塀が大量に利用されたので、一昔前の心の風景というとコンクリートブロック(そして、各所に配置された風通し用のブロックの模様)の塀が思い出されます。

 

昭和のアニメの風景には必ず写り込んでいるはずです。

 

ちょっと話はそれますが、昭和のアニメの風景には(例えばドラえもんとかには)必ずコンクリートブロックで作られた塀があります。同じように必ず空き地がところどころにあって、そして、本当に大きな土管が積んであった記憶があります。

 

あれはアニメの世界観というだけじゃなくて、畑や野山が開拓されて、どんどん家やビルが建っていく過程で整地された土地と、下水等の建築資材として待機している土管等の事だったのですね。

 

そう考えてその時代のアニメを思い返してみると、ちゃんと日本の歴史が反映されていますね。感慨深いです。